LINEモバイルが買収されたって聞いたけど、これからも使っていけるのかな?
LINEモバイル大丈夫かしら?最悪なくなることもありえるんじゃない?
2020年12月22日にソフトバンク株式会社がLINEモバイル株式会社の完全子会社化、吸収合併に向けて検討していると発表し、その後2021年3月30日に決議されました。
こうなったのもソフトバンクのオンライン専用ブランドである「LINEMO(ラインモ)」が開始されたことがきっかけですが、今もLINEモバイルを使っている人にとっては今後どうなるのか不安を感じてしまいますよね。
私はLINEモバイルを2年以上使っていましたが、今後の不安と料金に不満を感じていたのでLINEモバイルよりも安いIIJmioへ乗り換えました。
2021年6月時点ではLINEモバイルのサービスは継続されていますが、今後の方針を調査したのでまとめてご紹介しています。
LINEモバイルを継続するか、他社の格安SIMに乗り換えるか検討する材料にしていただければ幸いです。
LINE payとPaypayが統合する予定
日本経済新聞による情報だと、2022年4月にLINE payとPaypayが統合すると発表がありました。
またImpress Watchによれば2022年の統合後はLINEアプリからPaypayの決済機能を使えるようになるとのことですが、LINEペイ自体は無くならないとのこと。
LINE payはすでに台湾で高いシェア率を誇っているようで、海外展開していないPaypayにとって今回の統合は好都合。
今後はもしかするとサービス名がどちらかに統合される可能性があるものの、LINE Payを利用料金の決済に使っているLINEモバイル自体が無くなる可能性は低いと思われます。
LINEモバイル公式ブログで伝えられている今後の内容
LINEモバイル公式ブログで発表されている「お知らせ」で今後の様子が伝えられている内容をまとめています。
- LINEMOへの強制移行は無い
- 2021年3月31日11時以降の新規申し込みを終了
- 電話リレーサービス料の請求開始
- 2021年7月からダブル&ゼロキャンペーン開始予定
LINEMOへの強制移行は無い
2020年12月22日の段階では引き続きLINEモバイルを利用可能とし、LINEMOに強制移行することは無いとしています。
私がLINEモバイルを利用していたのが2021年4月まででしたが、LINEMOに移行を促す広告が頻繁にLINEアプリ内に届くものの強制移行はありませんでした。
LINEモバイルではソフトバンク回線への移行を推奨してるのにソフトバンク回線からの番号移行はキャンペーンの対象じゃないのは謎すぎる。
2021年3月31日11時以降の新規申し込みを終了
通話やデータ通信・データ容量の確認などは通常通り使用できますが、LINEモバイルへの新規申込の他にも招待URL発行やエントリーコードの使用ができなくなっています。
また回線の変更もドコモ・au回線からソフトバンクへ移行できますが、ソフトバンクから他の回線に移行することはできません。
もしLINEモバイルでソフトバンク回線を使っている方で他社乗り換えを検討されている方はワイモバイル以外の格安SIM、キャリアがおすすめです。
電話リレーサービス料の請求開始
2021年7月の利用分(8月請求)より毎月1電話番号あたり1円(税込)の料金が発生します。
電話リレーサービスは、聴覚や発話が困難な方の手話・文字を通訳して電話をかけるサービスのことで、必要な費用を電話提供事業者が協力して負担するのが電話リレーサービス制度です。
「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」に設けられた制度なのでLINEモバイルが対応したということ。
1年に1回料金の見直しが行われるので、2022年4月以降は料金が変更される場合があるとのこと。今は1円の負担ですが、今後はどうなるか不明です。
2021年7月からダブル&ゼロキャンペーン開始予定
2021年7月利用分~2022年3月利用分が対象で、2022年4月移行も同様のキャンペーンを実施する可能性があるとのこと。
パッと見た感じではめちゃくちゃお得感満載のキャンペーンですが、冷静になって検証してみたところそうでもなかったのが今回のキャンペーンです。
そもそもこれが出るまでのLINEモバイルは他社と比べて割高でした。続々と新プランやキャンペーンを打ち出す他社に対抗したと思われます。
1.ダブルの詳細
まず1つ目はソフトバンク回線限定ですが月額料金がそのままでデータ容量が2倍になるというもの。
ベーシックプラン登場時にもデータ増量がありましたが、LINEモバイルの登場時から比べると3〜5倍も容量が増えたものもあります。
データ容量 | LINEフリー | コミュニケーションフリー | MUSIC+ | ベーシックプラン |
2GB | 1,320円 | – | – | – |
4GB | – | – | – | 1,210円 |
6GB | – | 1,859円 | 2,629円 | – |
10GB | – | 2,442円 | 2,992円 | 1,628円 |
14GB | – | 3,168円 | 3,608円 | – |
20GB | – | 3,542円 | 3,872円 | 2,420円 |
60GB | – | – | – | 3,520円 |
月額料金そのままでこんなに使えるなら乗り換えなくてもいいか。
と、いうのが狙いなんでしょうか。ですが実際はキャンペーン適用後でもLINEモバイルの方が他社よりも高いです。
データ消費量ゼロになる旧プラン(LINEフリー・コミュニケーションフリー・MUSIC+)をお使いの方でもデータフリー分の消費量によっては他社に乗り換えた方が安くなります。
データフリー分の消費量はLINEモバイル公式サイトのマイページより確認できますので、実際どのくらい使っているのか知らない方は特に見ておきましょう。
また月額料金とデータ容量のコストパフォーマンスについては以下の記事で徹底比較していますので、ぜひ参考にしてください。
私はLINEモバイルのコミュニケーションフリーでしたが、そもそもSNSをあまり利用していませんでした。2年近く使ってから気づきましたが(無駄金)
2.ゼロの詳細
全回線(ドコモ・au・ソフトバンク)を対象にその月に使ったデータ通信量が500MB以下なら月額基本料が0円になるというもの。
データ通信をあまり使わない方はお得なキャンペーンですが楽天モバイルと比較した場合、どうしても楽天モバイルの方が良いと思ってしまいます。
楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN−LIMIT Ⅵ」ではデータ通信量が1GB以下なら月額基本料が0円です。単純にLINEモバイルの2倍分のデータ通信が無料で利用可能です。
更に楽天モバイルは専用アプリ「Rakuten-Link」を使って電話をすれば国内通話料が0円になります。0570などの一部電話番号は無料となりませんが、それでも非常にお得なサービスです。
LINEモバイルと楽天モバイルの比較をまとめるとこのようになります。
LINEモバイル | 楽天モバイル | |
月額料金無料 | 500MBまで | 1GBまで |
音声通話(専用アプリ使用時) | 10円/30秒 | 0円 |
使用できる回線 | ドコモ・au・ソフトバンク | 楽天 |
LINEモバイルでは通話料は月額基本料に含まれませんので費用が発生します。データ通信量が500MB以下の方なら通話料も抑えられる楽天モバイルへの乗り換えも検討してみましょう。
ただ楽天モバイルの音声通話0円は楽天回線エリア内に限られるので、乗り換えを検討される方は事前に対応エリア内か確認しておくと安心です。
【総評】今回のキャンペーンで他社に追いついたというのが正直なところ
ダブル&ゼロキャンペーンはLINEモバイルを継続している方が他社へ乗り換えるを防ぐためにあるように思えます。
2021年4月から格安SIM業界内で低価格競争が激しくなっているので、LINEモバイルから他社に乗り換えた方も多いのではないでしょうか?
私もその1人で2021年4月にIIJmioへ乗り換えました。今回のキャンペーンは驚きましたが、乗り換えて損はなかったと思っています。
以下の記事でダブル&ゼロキャンペーンが適用された場合と他社の格安SIM・キャリアの月額料金やデータ通信量を比較していますのでぜひ参考にしてください。
まとめ:今すぐLINEモバイル自体が無くなるわけではないけど見直しがおすすめ
LINEMOの登場やLINE PayとPaypay統合予定、ダブル&ゼロキャンペーンの実施などLINEモバイルの環境も大きく変わってきました。
これまでにもコミュニケーションフリーなど旧プランを使ってる人はベーシックプランの移行を案内されたりしています。
ソフトバンク回線への回線変更は無料ですが、ベーシックプランにすると解約金が発生するので注意が必要なところ。
今のところLINEモバイルのサービスそのものが無くなるわけではありませんが、いつの間にかサービス内容やプラン、オプションが変わったり増えていく可能性はあります。
新プランが登場したり旧プランに申し込めなくなることはどこの格安SIMでもありますが、LINEモバイルはそういった変更点が他社よりも多くなるのではないかと思います。
現在LINEモバイルを使っていて特に不満がなければ継続でも良いと思いますが、今後への不安、サービス内容や料金面での不満があれば他社への乗り換えを検討するのがおすすめです。
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