外出先で動画をよく見る方にとってはデータ容量を気にせず、できるだけ高画質で視聴したいですよね。ですが格安SIMだとデータ容量を増やせばお金がかかりますし、高画質の視聴は通信速度もある程度出ていないと難しいところです。
結局はドコモやau、ソフトバンクといった通信速度も安定している大手キャリアの大容量プランにするしか方法は無いのか?というと実はそうでもありません。
この記事ではそんな動画視聴にまつわるお悩みの解決策を4つご紹介しています。
- 通信速度が速い格安SIMの大容量プランにする
- カウントフリー機能のある格安SIMにする
- データ無制限のある格安SIMにする
- 動画を前もってスマホ端末にダウンロードしておく
これらの解決策にはそれぞれメリットとデメリットがありますので詳しく解説していきます。格安SIMでも動画見放題の環境を作れるお手伝いが出来ましたら幸いです。
解決策1:通信速度が速い格安SIMの大容量プランにする
通信速度が格安SIMの中でもトップクラスの速さであり、25GBの大容量プランにも対応しているワイモバイルがおすすめです。
ワイモバイルにするメリット
ワイモバイルにすることで得られるメリットは以下の3つです。
1.動画再生中に途切れる心配が少ない
基本的に格安SIMは混雑する時間帯は通信速度が大きく低下するというデメリットがありますが、ワイモバイルは独自の通信技術であるMassive MIMO(マッシブ マイモ)を使って個々に通信速度の最適化を行っています。
同じソフトバンク回線であるLINEモバイルと実測値を比較してもワイモバイルが速く、安定しているのがわかります。
※上記実測値のデータは「keisoku.io」様より引用しています。
2.大容量プランなら使い切っても最大1Mbpsで使い放題
ワイモバイルは高速データ通信容量が3GB、15GB、25GBと3つに分かれていますが、15GBと25GBのプランであればデータを使い切っても最大1Mbpsで通信できます。
格安SIMの中には低速通信(低速モード)が使えるところもありますが、最大200Kbpsや300Kbpsまでであることが大半です。Youtubeの最も低い画質であれば再生できますが、スマホが大きいほど画質の粗さも目立ちます。
画質荒くても動画が見れるならいいかな?と思った方は以下も参考にしてください。IIJmioという格安SIMの低速モードでYoutubeを見た時のレビューです。
しかしワイモバイルであれば低速通信でも最大1MbpsなのでYoutubeなら標準画質で視聴できます。ウェブサイトの閲覧やLINE、TwitterなどSNSもストレスなく使えるレベルです。
3.割引適用なら25GBのシンプルLで2,970円(税込)
ワイモバイルの月額料金とデータ容量は以下の通りです。
プラン | 月額料金 | 割引後 | データ容量 | 速度制限時の通信速度 |
シンプルS | 2,178円 | 990円 | 3GB | 最大300kbps |
シンプルM | 3,278円 | 2,090円 | 15GB | 最大1Mbps |
シンプルL | 4,158円 | 2,970円 | 25GB | 最大1Mbps |
家族割引を適用すれば2人目以降は割引後の料金となります。またソフトバンク光をすでに使っている方、これから加入される場合は1回線目も割引対象となります。
ワイモバイルにした場合のデメリット
ワイモバイルはデータ通信速度の速さが魅力の格安SIMですが、割引が適用されないと他の格安SIMと比べて料金は高くなります。
また割引の適用も家族2人以上で乗り換え、もしくはソフトバンク光の申し込みが必要といった条件があるのでハードルは高めです。
家族まとめて乗り換えも面倒、ソフトバンク光の加入も厳しいという方はahamoがおすすめです。
ahamoは格安SIMではありませんが、データ容量20GBで2,970円(税込)という格安SIM並の料金設定となっています。
キャリアメールが使用できない、家族割引や光回線割引が無いというデメリットもありますが国内通話5分間無料やドコモのメイン回線と同等の通信速度、データを使い切った後も最大1Mpbsで通信可能といったメリットがあります。
iPhone11が中古で販売されている価格より安く買えてしまうahamo。なんでこんな料金にできるのか不思議。
解決策2:カウントフリー機能のある格安SIMにする
対象サービスの動画や音楽をカウントフリー(データ消費0)で楽しめる「エンタメフリー・オプション」のあるBIGLOBEモバイルがおすすめです。
BIGLOBEモバイルにするメリット
BIGLOBEモバイルにすることで得られるメリットは以下の2つです。
1.エンタメフリー・オプションで対象の動画サービス見放題
BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションとは月額308円(税込・音声通話SIMの場合)で動画や音楽、電子書籍サービスなど全21種類の対象サービスがデータ消費無しで使えるオプションです。
動画配信 | YouTube ABEMA U-NEXT YouTube Kids |
音楽・ラジオ配信 | YouTube Music Apple Music Spotify AWA Amazon Music LINE MUSIC radiko らじる★らじる dヒッツ RecMusic 楽天ミュージック |
電子書籍配信 | dマガジン dブック 楽天マガジン 楽天Kobo |
その他 | Facebook Messenger au PAY マーケット |
もしよく使っているアプリがエンタメフリー・オプションの対象となっていれば大容量プランにする必要がないため、毎月の支払いを抑えられます。
プラン | 月額料金 | データ容量 |
1ギガプラン | 1,078円 | 1GB |
3ギガプラン | 1,320円 | 3GB |
6ギガプラン | 1,870円 | 6GB |
12ギガプラン | 3,740円 | 12GB |
20ギガプラン | 5,720円 | 20GB |
30ギガプラン | 8,195円 | 30GB |
3ギガプランにエンタメフリー・オプションを付けても1,628円(税込)で使えるので、コストパフォーマンスはかなり良いと言えます。
2.キャンペーンがお得!
BIGLOBEモバイルはキャンペーンが魅力で乗り換えた人が多い格安SIMでもあります。ちなみに特典の対象となるのは新規にBIGLOBEモバイルに申し込んだ人だけです。(MNP乗り換えも含む)
その1:初期費用が無料
BIGLOBEのプラン申込手数料を3,300円(税込)相当+SIMカード準備料433円(税込)相当の割引で初期費用が無料となる特典です。
他社の格安SIMで初期費用無料となるところは少ないので、BIGLOBEモバイルにすれば乗り換えにかかる費用も抑えられます。
その2:プラン料金1年間割引
BIGLOBEモバイルは1ギガプラン、3ギガプラン、6ギガプランを対象に月額料金が1年間割引されます。
プラン | 月額料金 | 割引後 | 割引額 | データ容量 |
1ギガプラン | 980円 | 770円 | 210円 | 1GB |
3ギガプラン | 1,320円 | 770円 | 550円 | 3GB |
6ギガプラン | 1,700円 | 1,320円 | 380円 | 6GB |
特に3ギガプランは割引額が550円と多く、1年間で6,600円(550円×12ヶ月)の割引となります。
その3:エンタメフリー・オプション最大6ヶ月無料
通常毎月308円(税込)かかるエンタメフリー・オプションが最大6ヶ月無料となる特典です。
3ギガプランの場合、プラン料金割引特典を併用すると最大6ヶ月間は770円(税込)で「音声通話+データ容量3GB+対象サービスのデータ消費無し」となります。
その4:セキュリティセット・プレミアム最大6ヶ月無料
通常月額418円(税込)かかるセキュリティセット・プレミアムが最大6ヶ月無料となる特典です。
スマホだけでなくパソコンにも使え、不正アプリやウイルスの対策、パスワード管理が可能です。また毎月自動更新なので面倒な更新手続きが必要ありません。
その5:音声通話SIMと端末セット購入で最大20,000円相当還元
iPhone SE(第2世代)やSHARP AQUOS sense4、OPPO Reno5 A、Xiaomi Redmi Note 10 Proなど対象端末とセットで申し込んだ場合に最大20,000円相当のポイント還元となる特典です。
中には実質0円で購入できる端末もあるので在庫状況は確認必須です。ちなみにポイントは月額料金の支払いやAmazonギフト券などに交換可能。
BIGLOBEモバイルにした場合のデメリット
非常に魅力的なキャンペーンを打ち出しているBIGLOBEモバイルですが、一方で注意すべきデメリットが3つあります。
1.他社の格安SIMと比べて通信速度はやや遅め
エンタメフリー・オプションで対象サービスのデータ消費量は削減されますが、通信速度はやや遅めです。
※上記実測値のデータは「keisoku.io」様より引用しています。
au回線・ドコモ回線それぞれでバラつきはありますが、ワイモバイルやahamoなど通信速度に定評があるブランドより混雑時間帯は低くなる傾向にあります。
高画質動画を存分に楽しみたいという方は注意が必要です。
2.エンタメフリー・オプションの対象でなければ無意味
少々強めの言い方にはなってしまいますが、エンタメフリー・オプションの対象でなければデータ通信量が消費されてしまいます。
特にデータ容量の少ないプランだとすぐに速度制限がかかりますので注意が必要です。
AmazonプライムビデオやHuluなど、BIGLOBEモバイルのエンタメフリー対象外サービスをよく使われる方は他の格安SIMも検討しましょう。
3.キャンペーン期間が終了すればコスパが良いとは言えない
合計5つもの魅力的なキャンペーンがあるBIGLOBEモバイルですが、キャンペーン期間終了後の月額料金は他社と比較すればやや高めです。
ブランド名 | プラン名 | データ容量 | 月額料金 | 1GB換算 |
ワイモバイル | シンプルS | 3GB | 2,178円 | 726円 |
UQモバイル | くりこしプランS | 3GB | 1,628円 | 543円 |
mineo | デュアルタイプ | 5GB | 1,518円 | 304円 |
y.u mobile | シングルプラン | 5GB | 1,639円 | 328円 |
OCNモバイルONE | 3GB/月コース | 3GB | 990円 | 330円 |
BIGLOBEモバイル | 3ギガプラン | 3GB | 1,320円 | 440円 |
イオンモバイル | さいてきプラン | 3GB | 1,298円 | 433円 |
LIBMO | なっとくプラン | 5GB | 1,518円 | 304円 |
IIJmio | ギガプラン | 4GB | 1,078円 | 269.5円 |
BIGLOBEモバイルの月額料金を単純に1GBあたりで換算した場合は440円と他社に比べて割高です。エンタメフリー・オプションに満足できれば問題ありませんが、そうでない場合は他社も検討してみましょう。
解決策3:データ無制限のある格安SIMにする
厳密に言えば格安SIMの部類ではありませんが格安SIM同等、それ以上のコストパフォーマンスを誇る楽天モバイルがおすすめです。
楽天モバイルにするメリット
楽天モバイルにすることで得られるメリットは以下の4つです。
1.データ無制限で使える(動画見放題)
楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」はデータ消費量によって料金が変わるシステムとなっていますが、20GB以上はどれだけ使っても3,278円(税込)です。
データ消費量 | 月額料金 |
1GBまで | 0円 |
1GB〜3GBまで | 1,078円 |
3GB〜20GBまで | 2,178円 |
20GB超過後〜 | 3,278円 |
データの節約や追加購入といった煩わしい作業は要りません。どんな動画配信サービスでも使えるのは楽天モバイルの一番のメリットと言えるかもしれません。
2.通話料が最安
専用アプリ「Rakuten-Link」を使えばいくら電話をかけても国内通話料が0円となります。0570など一部の電話番号は対象外ですが、家族や友人、仕事先などよく電話を使う方にとってもメリットです。
3.支払い方法の選択肢が3つある
楽天モバイルはクレジットカードの他にも口座振替や一部のデビットカードが使えますので乗り換えやすいのもメリットです。
楽天カードをお持ちの方であればポイントの2重取りも可能なので、より楽天ポイントが貯まりますよ。
まだ楽天カードをお持ちでない方はこちら。
【重要】楽天モバイルにした場合のデメリット
楽天モバイルで注意すべき点は楽天回線エリアに入っているかどうか、この1点だけです。なぜなら楽天モバイルでデータ無制限使用や通話無料になるのは楽天回線エリアに入っていることが条件だからです。
もし楽天回線エリアに入っていなければパートナー回線(au回線)での使用となりデータ通信量が5GBを超えると通信制限がかかる他、通話料は22円/30秒が必要です。
ですので楽天モバイルにする前には必ず公式サイトでエリア確認をしておきましょう。
万が一使えなかった場合は初期契約解除制度というクーリング・オフと似たような制度を使えますが、色々と面倒なので事前に対応エリアを把握するのをおすすめします。
今はまだ発展途上中の楽天モバイル。大手3キャリアと違って対応していないエリアがあるので注意しましょう!
解決策4:動画を事前にスマホ端末へダウンロードしておく
Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスではダウンロード機能がありますので、事前にスマホ端末へダウンロードするのがおすすめです。
Amazonプライムビデオなら30日間の無料お試しで全ての機能が確認できるのでおすすめです。もちろん無料お試し期間中の解約もできます。
動画をダウンロードしておくメリット
スマホ端末に動画をダウンロードしておけばデータ消費量無しで視聴できます。そのためどこの格安SIMを使っても大丈夫というのがメリットです。
そのため格安SIMのデータ通信量も少なくて済みますし、通信速度もこだわらなくていいので選択肢も増えます。
動画をダウンロードする場合のデメリット
動画をダウンロードしておくことでデータ消費量の大幅節約が見込めますが、注意するべき点は2つあります。
1.ダウンロードした動画しか見れない
ダウンロードした動画以外の視聴はデータ通信量がかかります。動画を見ている途中で違う動画が気になっても、データ通信しなければ視聴できません。
ですので動画をダウンロードして楽しむ場合には映画やドラマ、アニメなどある程度尺の長い作品に絞るというのも手です。
2.自宅に光回線(WiFi)がないと厳しい
そもそもインターネットができる環境が自宅になければ、動画をダウンロードするにしても格安SIM経由なので大量のデータ消費となってしまい余計な費用がかかります。
ただ光回線を導入するといってもややハードルが高いので、データ無制限で使える楽天モバイルを使ってダウンロードしておくのもおすすめです。
楽天モバイルならダウンロードした動画以外でもデータ無制限で楽しめますので、より柔軟に対応できます。ただし楽天モバイルはエリアに入っていることが絶対条件なので、乗り換え前には対応エリア確認を必ず行いましょう。
まとめ:おすすめは動画のダウンロードから
YouTubeをよく見る方はBIGLOBEモバイル、まだどうすればいいか迷っていらっしゃる方は動画のダウンロードができる環境を整えるのがおすすめです。
自宅にインターネット環境があること前提となってしまいますが、格安SIMの容量を増やすよりも費用を抑えることが可能です。
動画配信サービスの中には無料お試し期間のあるサービスもありますので、生活の一部として取り入れてみてはいかがでしょうか?
そういった作業が面倒だ!という方は楽天モバイルへ乗り換え、データ無制限で利用すれば3,278円(税込)で動画見放題の環境が出来上がります。
ただ楽天回線エリアの確認は必須なので忘れずに行いましょう!
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